会話泥棒?話をかぶせてくる人の心理

人間観察ブログ

本記事は筆者の個人的な見解や解釈を含んでおります。必ずしも事実に基づいているとは限りませんので参考程度にお読みください。

社会には、相手が話している最中にも関わらず自分の話をかぶせて話し始める人が一定数いる。

調べてみると、このようなタイプの人のことを会話泥棒とも呼ぶらしい。

他者との会話のキャッチボールにおいてあまり適切なコミュニケーション方法ではないようにも思えるが、意外とこのタイプの人は社会に多く存在するように思える。

また、さらに意外なのは、相手の話をさえぎって自分の話をし始めている人の多数が、そのことを自覚していない点だ。

今回は、相手の話にかぶせて自分の話をし始めてしまう方にどのような特徴や思惑があるのか、私なりの考えをさえずってみようと思う。

相手の話をさえぎるタイプは複数存在する

私は、相手の話をさえぎって自分の話をし始める行為には複数の理由が存在すると考えている。

元々そういう特徴をもっている人も一定数いるが、それ以外に、意図的に相手の話をさえぎっているケースもあると考えているからだ。

意図して相手の話をさえぎるケースもまちまちだ。策略的に相手の話をさえぎるケースもあれば、突発的に話をさえぎってしまうケースもあるだろう。

私は、相手が私の話をさえぎって自分の話を始めてしまう時、次の心情のどれかが相手の心根に潜在していると考えている。

私の話をさえぎる時の相手の心情
  1. 私に噓をついている
  2. 私を言い負かそうとしている
  3. 私の話を聞く気がない

私に噓をついている

一つは、私に対して嘘をついているケースだ。

人は嘘をついている場合、嘘をついていないときに比べどうしても心情に変化が現れる。嘘をついている人の多くは(自分の嘘がばれないでほしい)という心情で、相手に対し言葉を投げかけているものだ。

そして、そのような心情で話をしている人は、相手に(この人は嘘をついているな?)と疑われている時間を強く嫌悪するという特徴がある。

嘘をついている人は、自分の嘘が疑われることを極端に嫌う。それはもちろん、自分の嘘がばれることを恐れているからだ。

そのため、私から少しでも疑いの目を向けられようモノなら、相手はその疑いの時間を1秒でも短くするため、ただちに私の発言を否定したい、訂正したいという心情が高まるのだ。

その結果、相手は私の疑いの発言に対し食い気味に応答をし始める。その結果が、私の発言をさえぎり自分の発言をかぶせる行為となるのだ。

この行為は、私が実際に相手を疑っていなくても生じる場合がある。

嘘をついている人というのは常に自分の嘘がばれないか、疑心暗鬼になっているものだ。その結果、私が疑いのまなざしを持っていなくとも自分が疑われていると勘違いして、発言をかぶせてしまうのだ。

上記の推論は、嘘が得意ではない人にのみ当てはまると、私は考えている。
なぜなら、嘘が得意な人は、自分に長時間疑いの目が向けられている状態をなんとも思わず、自分の嘘がまかり通せる適切なタイミングで否定や訂正の応答を行う術を持っているからだ。
嘘が得意な人は、むしろ相手をさえぎって自分の話をしたりなんかしない。
その方が結果として自分の嘘がばれにくいと知っているからである。

私を言い負かそうとしている

もう一つは、私を言い負かそうとしているケースだ。

このケースは、嘘をついているケースとセットになることもあるが、嘘をついていなくても、相手を言い負かそうとして相手の話をさえぎることがある。

相手を言い負かしたい時、その人の心情は「私の意見を否定するな」「私への反論は許さない」という気持ちが強くなる傾向にある。議論に熱くなる人ほどこの傾向があると私は考えている。

こういうタイプは、最初こそ通常のコミュニケーションが取れるものだが、だんだん、私の話を聞かなくなってくる。

私の発言や質問が自分の意見への反論や否定に聞こえてきて、自分の意見を押し通そうという気持ちが強くなるからだ。

当然、私が本当に相手の意見を否定、反論していることもある。そういったときも同様に、相手はだんだん私の話に自分の話をかぶせ、話をさえぎるようになってくるのだ。

私の話を聞く気がない

最後に、そもそも私の話を聞く気がないケースだ。

このケースは、私を言い負かそうとしているケースでも起こりうるが、ここではそもそも最初から私の話を聞く気がないという人のことを指している。

このタイプの人は通常、策略的な意図がなく、悪意もなく、ただただ私の話を聞いていない。これは特におしゃべり好きな人に多く、会話のキャッチボールの中でその人が話している時間が私の話している時間に対して圧倒的に多いケースでよくみられる。

このタイプは、常に自分の話を聞いてほしいものだ。会話のキャッチボールの中で、私が話しているターンでは、私の話を聞くことに対して意識半分で、残りの意識では次自分が何を話そうかを考えている。

そして隙あらば、相手の話を終わらせて自分の話すターンに持っていきたいと考えているものだ。ほんの一息でも会話の隙を見つけ、自分の話を差し込めるタイミングが現れたら即座に自分の話を差し込んでくる。このタイミングで、時折私の話をさえぎり自分の話をかぶせることが発生するのだ。

結果としてこのタイプの人には、私が(短い時間で)一生懸命話したことは相手の脳内にほとんどインプットされない。相手は自分の話を一生懸命聞いてくれた私に満足はすることもあるだろうが、一方的な会話のコミュニケーションになりがちで、本来会話を通じて果たしたかった目的が達成しないことも多々ある。

まとめ

バードブレインのさえずり
バードブレインのさえずり

人の話をさえぎって自分の話をかぶせてくる人(会話泥棒)にはいろいろなタイプや心情がある。そういったタイプの人とコミュニケーションをとる場合は相手のタイプや心情を見極め、適切な応対をすることが重要である。

以上が、私の知る、人の話をさえぎって自分の話をかぶせてくるタイプの人の特徴である。

私が出会ってきたこのタイプの人には、それぞれ異なった特徴を持っており、会話を泥棒する理由もまちまちだったなと思う。

社会生活においてはどうしても会話泥棒をしてくる人と接しなければならない場面があるだろう。人と人とのコミュニケーションで成り立っている社会では避けられないことだ。

そのような時、相手のタイプと心理を理解し、適切な対処法を身につけることは、円滑な人間関係を築く上で非常に重要である。

もし皆さんが会話泥棒に遭遇した際には、本記事で紹介した情報も参考に、円滑な対人コミュのケーションを行ってほしい。

Birdbrain

データ活用系IT企業で複数の技術部門を統括する事業部長。30代で200人の部下のマネジメントを経験。幅広い業務経験を活かし多くの社会人の悩みを解決したいと考え、ブログを開設。ブログでは私の経験と知識からくる自論をさえずっていく。

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