「フォロワーシップ」でキャリアアップ、組織で活躍するための必須スキル

さえずりブログ

皆さんは「フォロワーシップ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

多くの人は「リーダーシップ」という言葉は知っていても、「フォロワーシップ」という言葉は聞いたことがないかもしれない。

しかし、現代社会において、組織やチームを成功させるためには、リーダーシップだけでなく、フォロワーシップも不可欠な要素である。

フォロワーシップを理解することで、組織の中でより価値のある存在になれるだろう。私自身も本業において、フォロワーシップを意識した行動をとることで、短期間で昇給・昇格を達成することが出来た

今回は、フォロワーシップの基本的な概念から、具体的な行動、そして重要性についてさえずっていきたいと思う。

フォロワーシップとは?

まず、フォロワーシップについて簡単に説明する。

フォロワーシップとは、リーダーシップを補完する概念であり、組織やチームの目標達成に向けて、リーダーを支援し、組織に貢献する能力のことである。

フォロワーシップは、単にリーダーの指示に従うのではなく、組織やチームの目標達成のために、自律的に考え、行動する能力を意味する。

そのため、リーダーのビジョンを理解し、その実現に向けて積極的に貢献することが求められる。

フォロワーシップの重要性

特に近年、組織においてフォロワーシップの重要性が認識されるようになってきた。その理由は、以下の点が挙げられる。

現代社会でフォロワーシップが重要になってきた理由
  • 組織の多様化
    • 近年、組織が多様化するにつれて、リーダー1人では組織全体を統率することが難しくなってきた。
  • 変化のスピード
    • 変化の激しい現代において、リーダーの指示を待つだけでは、迅速な対応が出来なくなってきた。
  • 個人の自律性
    • 個人の自律性が高まるにつれて、指示されたことをこなすだけでなく、自ら考え、行動することが求められるようになってきた。

旧来の組織運営は比較的シンプルであった。社会の変化は緩やかで、市場も安定しており、技術革新のスピードも穏やかだったからである。

当時のリーダーは、明確な目標と計画に基づき、指示命令型のトップダウン方式で組織を運営することができ、メンバーは与えられた仕事を忠実にこなすことが求められていた。

一方で、現代社会は変化が激しく、組織運営はかなり複雑化している。

多様なニーズを持つ顧客や激しい競争に対応するためには、高度な戦略、迅速な意思決定、柔軟な対応力が必要となっており、リーダーは多様なメンバーをまとめ、組織を目標達成に導く必要が出てきている。

だからこそ、現代社会においてフォロワーシップが重要視されているのだ。

フォロワーシップの要素

フォロワーシップには、以下の要素が含まれる。

フォロワーシップに含まれる要素
  • リーダーシップの理解:リーダーのビジョンや目標を理解し、共感する。
  • 貢献意欲:組織やチームの目標達成に貢献したいという強い意志を持つ。
  • 自律性:指示されたことだけでなく、自ら考え、行動する。
  • 協調性:チームメンバーと協力し、円滑なコミュニケーションを図る。
  • 批判的思考:常に改善点を探し、建設的な意見を提案する。

ご覧いただいた通り、フォロワーシップのすべての要素は、主軸が常に自分自身にある。

リーダーの指示を待つのではなく、リーダーの考えるビジョンや掲げている目標を正しく理解し、指示されなくても適切な行動を起こすことが、フォロワーシップの重要な要素となっている。

また、ここで注意していただきたいのは、フォロワーシップで支えるのはリーダーだけではないということである。リーダーだけではなく、組織全体を支えるという意識が非常に重要となる。

なぜなら、組織のリーダーも会社組織の一員であり、会社の一領域を任されている存在だからだ。

そのような状況において、あなたが直接支えるべきリーダーがどのようなビジョンを掲げているのかを理解し、その実現に向けて積極的に貢献するとともに、チームメンバーをサポートし、組織全体の目標達成に貢献していくことこそが、真の意味でのフォロワーシップと言えるだろう。

上司(リーダー)も人間であり、完璧ではない

フォロワーシップは、組織全体の目標達成に貢献するために、リーダーをサポートするだけでなく、チームメンバーや他のステークホルダーとも協力することが重要だ。

しかし、組織の階層構造上、まずは上司やチームリーダーをサポートすることが、組織全体の目標達成に繋がると考えられる。

なぜなら、上司やリーダーは組織の意思決定や資源配分において重要な役割を担っており、彼らをサポートすることが、組織全体の効率性や生産性を向上させる上で不可欠だからである。

ただ、ここで意識しておくべきことは、上司もあなたと同じ人間であり、完璧ではない、ということだ。

頭では上司も人間だと理解していても、立場や経験の違いから、どうしても自分より優れた存在だと感じてしまうのは自然なことである。

しかし、上司もあなたと同じように、悩みや課題を抱える人間であることを忘れてはならない。

上司という立場や役職は、必ずしも個人の能力を完全に反映するものではない。しかし、一般的には、ある程度のスキルや経験がなければ、その立場や役職に就くことは難しい。

上司を過度に神格化するのではなく、一人の人間として接することが大切である。

上司も人間であるということを意識し、過度に畏怖するのではなく、対等な立場でコミュニケーションを取るように心がけることが重要とも言える。

上司もあなたと同じように悩みや課題を抱える人間であることを理解し、上司の立場や状況を考慮しながら、建設的なフィードバックを提供することが、より効果的なフォロワーシップに繋がるのだ。

上司(リーダー)は自律的に考え、行動し、結果を出す部下を求めている

バードブレインのさえずり
バードブレインのさえずり

あなたの上司は、間違いなく部下のフォロワーシップレベルを評価基準の一つにしている。あなたがフォロワーシップを発揮することで、早期の昇給・昇格につながる可能性を高めるだろう。


組織全体の目標達成を預かる上司(リーダー)は、基本的には自分一人で達成することのできない目標を掲げることになる。

なぜなら、組織のリーダーは、組織に在籍する部下の分も含めて目標を掲げることになるからだ。

一人では到底達成できない組織目標を担うからこそ、その目標達成に必要な社員も部下として任されることになる。

そうなると、上司(リーダー)は組織目標達成のため、部下に対して指示命令を行う必要が出てくる。この時、[1]言えば[10]の結果を出す部下と、[8]言わなければ[10]の結果を出せない部下がいたら、上司はどう思うだろうか?

どう考えても、[1]言えば[10]の結果を出す部下を高く評価するだろう。

また、実際は全員が全員100点満点の結果を出せるものではない。[3]言っても[5]しか出来ない部下もいれば、[8]言ったのに[5]しか結果を出せない手のかかる部下も時には存在する。

上司はそういった部下の能力も見極めながら、組織目標達成のため自分の限られた時間をどこに割り当てるか考え、悩んでいる。

こんな時、フォロワーシップをもって行動を起こす部下が登場すると、上司はどう思うだろうか?

例えばあなたが、そんな上司の状況を理解し、組織(上司)に貢献したいという意思を示し、指示を待つのではなく自律的に考えて行動し、他の組織メンバーとも協調し協力し合い、上司の代わりに組織の課題を見つけ上司に改善提案をしたとしたら、上司は誰よりもあなたを評価し、あなたを組織内の重要ポジションにつけたくなるだろう。

上司は、フォロワーシップを発揮する部下に対して高い評価をする。これが、フォロワーシップの力である。

上司(リーダー)と同じ人間になる必要はない

上司(リーダー)は確かに、自律的に考え行動し、期待通りの結果を出す部下を求めている。

しかし、上司の期待に応えすぎることは、必ずしも真のフォロワーシップとは言えない

なぜなら、過度に期待通りに動きすぎると、組織やチームに悪影響を及ぼす可能性すらあるからだ。

以下に、過度な上司への追従がもたらす悪影響の例を挙げる。

過度な追従がもたらす悪影響
  • 思考停止
    • リーダーの指示を盲目的に受け入れることで、メンバーの主体性や創造性が失われる可能性がある。
  • リスク回避
    • 常にリーダーの顔色を伺うようになり、新しいことに挑戦しなくなる可能性がある。
  • 責任転嫁
    • 問題が発生した場合、リーダーの指示に従ったことを理由に責任を回避する可能性がある。
  • 組織の硬直化
    • メンバーがリーダーの意向に過度に沿った行動を取ることで、組織全体の柔軟性や適応力が失われる可能性がある。

このように、上司(リーダー)に過度に合わせすぎることは、様々な悪影響を及ぼしてしまう。

真のフォロワーシップは、リーダーシップに追従するだけでなく、時には批判的な視点も持ちながら、リーダーシップを補完するものである。

リーダーシップとフォロワーシップがバランス良く機能することによって、組織やチームは最大限の力を発揮することができる。

まとめ

本記事では、「フォロワーシップ」の概念、重要性、要素、そしてフォロワーシップを発揮するにあたっての上司との向き合い方についてさえずってみた。

フォロワーシップとは、リーダーシップを補完し、組織目標達成に貢献する能力である。
現代社会では、組織の多様化や変化のスピードに対応するため、フォロワーシップの重要性が増している。

上司も人間であり、完璧ではないことを理解し、建設的なコミュニケーションを心がけることが、真のフォロワーシップを発揮し、結果として自身の社会的信用と評価を向上させることに繋がると考えられる。

Birdbrain

データ活用系IT企業で複数の技術部門を統括する事業部長。30代で200人の部下のマネジメントを経験。幅広い業務経験を活かし多くの社会人の悩みを解決したいと考え、ブログを開設。ブログでは私の経験と知識からくる自論をさえずっていく。

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